<学生剣道の目的>
剣道理念の下に 学生として
文武両道を全うし 広く社会に貢献する
「克己果断」について
「克己」とは、自分の欲望を抑え、曲がった心に打ち勝って正しい道を進むということです。
「果断」とは、自分の判断に基づき思い切って行うということです。
皆さんはこれまで長い間、剣道の稽古に励み、何度となく試合に臨んでこられたと思います。試合では、日頃の修練の結果を十分に発揮し、結果を出すことが求められます。
しかし、勝ちにこだわりすぎては判断を誤ることもあります。「克己」とは、そのような気持ちを抑え、無心で勝負に臨むことを意味します。「果断」とは、そのような精神の下で、思い切って打ち込んでいくことを意味しています。
勝敗はその結果ですが、重要なことは、勝敗よりもこのような気持ちをもって勝負に臨んだかどうかです。
皆さんが剣道を通じて得られたこのような精神は、これからの人生の中で、必ず活きてきます。
剣道はスポーツであると共に武道であり、剣道の修練は単に勝敗を競うためだけでなく、人間形成への道でもあります。
会長 中本和洋