【会長から学生へのメッセージ】

<学生剣道の目的>

剣道理念の下に 学生として
文武両道を全うし 広く社会に貢献する

 

「無念無想」について

 剣道の先人は「稽古鍛錬を重ねることによって、一切の妄心を切り捨て、実の心を剣に打ち出し、剣体一致、自他一如の境界に至るべく務める所に剣道の神髄がある」と述べています。
 激しい稽古によって自己に勝とうと努めることは、一種の合理性を否定することにつながります。あたかも禅僧が超人的な修行によって、人間らしさが失われた超人状態になり、恐れ、疑い、驚き、迷いも起こらない状態になることに似ています。このような心理状態は、無心、さらに無念無想の境地と言えます。
 剣道は、このような精神を継承しており、単に勝敗を競うだけではなく、修練の中で人間形成を目指しています。
 日頃の稽古や試合を通じて、精神と身体を鍛え、剣道の目的である人間形成を果たしていってほしいと思います。

 会長 中本 和洋