1. 先輩の氏名、大学名、卒年を教えて下さい。
石田明久 甲南大学 昭和57年卒
2. 先輩の段位、称号、主な戦歴を教えて下さい。
7段 教士
第6回世界大会 団体優勝、全日本実業団大会 優勝、都道府県対抗 3位
3. 先輩の学生時代一番印象に残っている場面を教えて下さい。
3回生時代(昭和55年)に東西対抗試合で5人抜きし、5年振りの西軍勝利に
貢献できたこと。1回生、2回生にも出場したがいずれも不戦12、不戦5と東軍に
大敗。3回生時は中盤戦五分の状況で私の出番となり、亜細亜大、筑波大、慶応大の
関東各校の主将に勝利(最後は引き分け)。西軍有利の状況を作り上げ、最後不戦1人
で西軍が勝利。同じく5人抜きした石田(大体大)らと共に優秀選手を頂きました。
また試合後のミーティングで、怒られる事が常であった当時の師範から初めて褒め
言葉をいただいた意味でも印象深いことでした。
4. 先輩の学生時代の座右の銘、現在の座右の銘がありましたら教えて下さい。
学生時代は『自信、気合、先』を常に心がけ稽古、試合に臨んでいました。
現在は一般会人として稽古の機会が激減する中 『直心是道場』この言葉を
大切にして稽古以外の時間を工夫、努力して一回一回の稽古をしています。
5. 世界大会前に準備したことと心構えはどうでしたか。
普段の稽古(会社週4回)に加え休日には出稽古。日々勤務後にランニングなど。
大会に勝利するだけでなく日本の立派な剣道を披露したいとの思いで基本と
基礎体力作りを中心に準備しました。
6. 世界大会に出場して学んだことは何ですか。
世界各国の剣道愛好家が日本の伝統文化としての剣道に憧れ、目標としていることを
肌で実感することで、目指すべき剣道を今一度考えさせられました。
また世界大会をきっかけに日本全国の諸先生方・先輩方と知り合い、ご指導いただけた
ことは今でも大きな財産となっています。
7. 先生や先輩から頂いた印象に残る言葉は何ですか。
『剣道は舞や能と同じく芸道であり、美しくなければいけない』
人が見て美しく感動する剣道。着装・姿勢・礼法・所作すべてを美しくとの教えです。
まだまだ修行が必要で毎日反省の日々です。
8. 全国の学生後輩にひと言メッセージをお願いします。
『是非、剣道を生涯続けてください。』
学生時代に一生懸命に打ち込んできた剣道はきっと将来、自分の身を助けてくれます。
現在はストレス社会、仕事でイライラした時、稽古で無心になり心地良い汗をかく。
仕事以外の場で集中したり発散したりする機会を持つことは重要なことです。
勿論、稽古後の一杯、交剣知愛の時間も大切な時間です。
『芸は身を助ける』就職活動でその様に感じた方もおられると思います。
剣道を続けていると、今後もその様に思えることがきっとあります。
若い時代は一時期中断せざる終えない時期もあると思いますが、
やる気と道具さえあれば日本全国、いや世界各国どこでも剣道は出来ます。
後輩学生の皆さん 『是非、剣道を生涯続けてください。』